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2008年2月 5日 (火)

ロウエル・ジョージ「特別料理」

Thanks_ill_eat_it_here 久しぶりの更新になりますが、またちょこっと書きたくなったので、何事もなかったように、さりげなく綴ってみます。
とはいえ、ココログ自体の使い方をすっかり忘れていたのには参りました。
かなりの時間を要した末、なんとかこうしてUP出来そうですけど、ホント人間って忘れっぽい生き物だったんですね・・って、そんなの私だけ?

で、今回のネタは、リトルフィートのリーダーでギタリスト、今は亡きロウエル・ジョージが唯一残したソロアルバム、「Thanks I'll Eat It Here」(邦題・特別料理)なんですけど、久しぶりに書くネタがこんなに渋~く地味~(?)なアルバムでいいものかと思いつつ、作品の出来の良さには絶対に胸の張れるものだし(お前が張ってどうする・笑)ネットでちょこっと検索してみたら、最近になって紙ジャケで再発されてたんですねえ。

実は正直なところ、久しぶりの更新で、あえて渋いところを狙ったつもりだったのですが、再発によってアルバムへの関心も高まっているとしたら、今こそこの作品を取り上げなければ・・・むしろ我ながら、なんてタイムリーな企画なんだろう・・と(笑)。

そんなわけで改めて注目したいこのアルバム、最初は私自身、「あのリトルフィートの・・・」という先入観を持って聴いたために、やや意外な印象に少なからず戸惑いを覚えたのは事実です。

いきなり冒頭から小洒落たAORサウンドが飛び出してきて、なんだかボズ・スキャッグスあたりでも聴いているかのような気分になりますが、それもそのはず気がつけば、このアラン・トゥーサンの曲は、ボズもカバーしているんでしたっけネ。

その他の曲も、リッキー・リー・ジョーンズのジャジーな曲を取り上げたり、あえてリトルフィートの曲をラテン調にセルフカバーしたりと、フィートとは一味違った音作りが展開されていて、

「あれっ、この人って、こんな音楽もやるんだ・・・」

と思ったものですが、どの曲も洗練されたアレンジで見事な完成度に仕上がっていて、このアルバムではギタリストよりも、サウンドクリエイター、プロデューサーとしての才能が遺憾なく発揮されている感があります。

そう考えるにつれ、今さらながら、このファースト・ソロのプロモ・ツアー中に帰らぬ人となってしまったことが本当に惜しまれます。
以前から今でも、彼をトリビュートするミュージシャンが多いことはよく知られ、もし生きていれば、その後も数多くのアーティストをプロデュースし、数多くの名作を世に送り出していたであろうことは容易に想像できるし、もちろん彼自身もアーティストとして、この秀逸ファーストに続くアルバムを聴かせてほしかった。(ただしリトルフィートとして続けていくのは、もう無理があったかも・・・)

しかしドラッグに溺れながら、それでもロウエルはこうして一粒の宝石を我々に残してくれました。
今はただ、この宝物を大切に聴き続けたいと思います。

ところでもうひとつ・・このアルバムの現行CDを何気なく買って聴いてみたら、彼がプロデュースしたヴァレリー・カーターのアルバムの中の1曲、「ハートエイク」を、ヴァレリーとデュエットしているデモ・バージョンがボーナストラックとして収録されていたのには驚いてしまいました。
こんなところでヴァレリーの声が聴けるとは・・・思いがけずうれしいサプライズだったのでした。
ちなみに先に述べた紙ジャケの再発盤にも、このボーナストラックはしっかり収録されています、めでたし、めでたし。

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