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2006年10月 3日 (火)

ジョージハリスン 33&1/3

3313 ジョージハリスンが自ら立ち上げたダークホースレーベルから、彼自身の第一弾アルバムとして発表したのが「33&1/3」。
ちなみに読み方は「サーティースリー・アンド・ワンサード」だそうです。

妻パティとの離婚や、盗作裁判における敗訴など、この時期のジョージはトラブル続きでどん底でしたが、古巣アップルを離れ、気持ちも吹っ切れたのか(いや、この場合、開き直ったというべきか・笑)、やや暗いイメージもあった前作と打って変わって、どこかスコンと突き抜けた、カラッとした明るさが感じられる作品です。

いきなりオープニングからファンキーなチョッパーベースが飛び出してくるのには、意表を突かれますが、すぐにクネクネしたスライドギターが乗っかってきて

「あ、やっぱりジョージだ(笑)」

例えは悪いですが、かゆいところに手が届かないような(笑)、いろんなものがごちゃ混ぜになったポップで痛烈なジョージ節が飄々と疾走していくようです。
シングルにもなった「人生の夜明け」などは、聴きようによってはヘンテコなリズムにヘンテコなメロディーで、

「こんな音楽、ジョージしかやらないよな・・・」

でもそれが聴きだしたらクセになってしまうんです。

何かのパロディなのか、本気なのか、よく分からないところも彼の音楽の魅力になっているような気がします。
私自身は特に、コールポーターのカバー曲、「トゥルーラブ」の、文字通り思いっきり滑りまくるスライドギターが快感です。

とにかくジョージらしさに溢れた快作なんですが、ハッキリ言って、あまり売れてません(笑)。
そもそも彼自身が、あまりセールスにこだわって作っているとは思えないんですが。

ビートルズ時代からジョンとポールの影に隠れて、控えめに活動していたようなイメージがありますが、実は意外と彼がいちばん、ビートルズであることを意識せず、一人のミュージシャンとして、一人の人間として、やりたい事をやりたいようにやっていたのかも知れません。

解散してすぐにヒットを連発し、「解散して、いちばん得をしたビートル」なんて言われていましたが、解散直後の大傑作「オールシングスマストパス」にしても、ジャムセッションがオマケについたアナログ三枚組なんて、普通に考えれば、とてもヒットを狙ってリリースしたものとは思えませんね。

ところでジョージのダークホース時代のCDは、一時期、契約上の問題から発売中止となり、入手困難な時期がありました。
私も最初にCD化されたときに買っていなかったので、試しにネットオークションで探してみたら、8500円の値段が付いていて驚きました。
それがある日、中古屋さんで偶然発見し、普通に1000円そこそこで入手出来たときには狂喜したものですが、現在は晴れてリマスター盤で再発売されています。

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