« 2006年7月 2日 (日) | トップページ | 2006年7月16日 (日) »

2006年7月14日 (金)

エルトンジョン「ヒア&ゼア」

Herathere 2004年に発売された「ライブエイド」のDVDを久しぶりに見て、

「さすがに別格だな」

と改めて感心させられたのがエルトンジョンのライブパフォーマンスの素晴らしさ。。
しかしこのイベントが行われた1985年当時といえば、正直言って、すでに彼のキャリアにおけるピークはいくらか過ぎていたのも事実でしょう。
それより10年以上も前の1974年、NO1ヒットを連発して乗りまくっていた頃のロンドンとニューヨークのライブを、2枚のディスクにそれぞれ収録したのが、ライブアルバム「ヒア&ゼア完全版」

エルトンジョンというと、多くのの音楽ファンには「ユアソング」とか、ダイアナ元妃に捧げられた「キャンドルインザウインド」などのように、しっとりとしたピアノの弾き語りのイメージが、もしかしたら強いのかもしれません。
ビリージョエルなんかにも言えることですが、キーボードを演奏していると、どうしてもギタリストほどはロッカーっぽい印象を受けなくなりがちなんですね。
でも古くはジェリーリールイス、リトルリチャードなど、元来ピアノを叩きながらシャウトするロックンローラーは数多くいたものです。
エルトンの場合も、特にライブになるとロックンローラーとしての本質を再認識できます。
中でも「ベニーアンドザジェッツ」「ホンキーキャット」などは、いかにもライブでこそ映える、聴衆を盛り上げるためのナンバーと言えますが、「ロケットマン」「ダニエル」などの珠玉のメロディーにおいても、ピンと張りつめた緊張感を持った演奏がリスナーを惹きつけます。

ところで私がこのアルバムを手元に置いておきたいと思った最大の理由は、ジョンレノンが飛び入り競演し、レノンにとっての最後のライブコンサート出演となった3曲が記録されているからにほかならないのですが、アルバム全体を通して聴いてみると、感動的な競演部分でさえ、このライブにおいては、やはり単なる「オマケ」でしかないということを思い知らされるほど、それにも増してエルトンのソロパフォーマンスの素晴らしさは圧倒的に文句なし。

当初LPレコード1枚ものでリリースされたオリジナルアルバムも、現在のようなCD2枚組みの完全版として生まれ変わると、ザ・フーの「ライブアットリーズ」やオールマンブラザーズバンドの「フィルモアイースト」の例と同じく、ほとんどアルバムとしての意味、価値も違ったものになってきます。
しかし誤解のないように言っておくと、ひとつのコンサートをコンパクトにまとめた1枚もののLPレコードも、ある意味ダイジェスト版と割り切って聴けば、手ごろな時間で手軽に楽しめて、それなりに悪くはありません。
もっとも収録曲の多い長時間録音CDでも、プレイヤーで聴きたい曲だけプログラムして聴けば「擬似LP体験」が出来るので、「大は小を兼ねる」完全版は大いに歓迎。

またそれとは違う企画盤で、ジョンレノン暗殺後に、競演の3曲をフューチャーして急遽発売された10曲入りのアナログ盤をよく聴いていたため、ディスク2のニューヨーク録音のほうが個人的には思い入れが強いのですが、ディスク1も含めてヒット曲も満載で、曲の良さも楽しめるし、とにかく絶頂期のライブで

「これこそ天下を取った本物」

のエンターティナーとしての実力がひしひしと伝わってくるのが実感できます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2006年7月 2日 (日) | トップページ | 2006年7月16日 (日) »