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2006年5月11日 (木)

ボブウェルチ「フレンチキッス」 プレスミスでビートルズのB面に?

French_kiss フリートウッドマックのポップ路線への転換に多大な功績を残しながら、マック脱退後パリスでハード路線を模索したボブウェルチが、のちにそれらをうまくブレンドして大成功を収めた、という解説ではイージー過ぎますか。
彼、マック以前には黒人バンドでR&B・ソウルをやっていたというから、音楽の下地はけっこう広いのかもしれません。

いま聴くと、それほどハードでもありませんが、ポップな味付けのロックサウンドに、お世辞にもエネルギッシュともソウルフルとも言えない力の抜けたボーカルがフワフワと乗っかって、まあ、心地いいといえば心地いいですけどね。
当時はこれがオシャレなサウンドとして受けて、日本ではこのアルバムから「エボニーアイズ」が大ヒット。
そのころFMラジオでやっていた、シリアポール司会の「ポップス・ベストテン」でも毎週トップ争いを演じていたのを覚えています。
しかしアメリカではオープニングを飾るマック時代の名曲(マックのメンバーも参加)「センチメンタルレディ」がヒットしています。

この曲には不思議な思い出があります。
学生時代の友人が就職のため地元を離れ遠い町で暮らし始めたころ、近所に一軒のレコード屋さんを見つけ、ちょくちょく通うようになりました。
何度か足を運ぶうちに、その店のマスターとも仲良くなり、大のビートルズファンだった友人に、そのマスターがある日こう話しかけました。

「珍しいレコード持ってるんだけど・・・聴いてみる?」

そのレコードは、たしかにビートルズのアルバムジャケットに入っていて、ビートルズの曲名入りのレーベルが張られたビートルズのレコードなのですが、工場でのプレス時に何かの手違いがあったのか、A面こそ曲名どおりのビートルズサウンドが聴けるものの、B面にはまったく聞き覚えのない声の知らない曲が入っていたのです。

マスターもその曲は知らなかったらしく

「これ、誰のなんていう曲なんだろう?」

友人は驚きながらも、それが誰の曲だったか思い出そうとして繰り返し聴かせてもらいましたが、やっぱり分かりません。
しかしそれが意外といい曲だったので、何度か聴くうちにメロディーをほぼ覚えてしまいました。

ある日ひさしぶりに私の家にやってきた友人は、その不思議なレコードの話を私に聞かせたあと、

「こんな感じの曲なんだけどさ・・・」

といって、そばにあった私のギターを弾きながら、メロディーを口ずさんだのですが、それがこの「センチメンタルレディ」だったのです。

「あ、その曲なら知ってるよ。」

その時はたまたまマックのレコードを持っていなかったので、ボブウェルチのレコードを友人に聴かせてみました。

「お~~っ!これ、これ~っ!!」

どうやら彼が聴いたのと同じ曲だったようです。

ただ、私はその不思議なレコードを実際に聴かせてもらってはいないので、そこに入っていたのが本当にボブウェルチのものなのか、実はマック時代のものだったのか、確認することは出来ずじまいで終わってしまいました。
しかし、後になって、やっぱりそれはボブウェルチのソロバージョンだったのではないかという確信を深めています。
なぜならフリートウッドマックのレコード会社が日米ともワーナーであるのに対し、ビートルズとボブウェルチのソロは東芝EMI/キャピトルというところが同じだったからで、もしプレスミスだとすれば(って、ほとんどそうに違いないが・・・)そのほうが可能性は高いと思うのです。

それにしてもこんなことってあるんですか。
もし実際に市場で流通されていたとしたら、こういう不良品レコード(ですよね、やっぱり)を買ってしまった場合、それは幸運なのか不運なのか?

ハッキリ言ってビートルズだったら幸運でしょう(笑)。

さぞや珍しいレコードをたくさんお持ちのレコードコレクターの方々、こんなのって、それほど珍しいことではないんでしょうか。

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